情報漏洩の事故が発生した際の事後対応にも、抑止力として事故を防ぐためにもログ管理は必要不可欠です。ログ管理を担うソフトウェア/サービスにはオンプレミス型とクラウド型があります。以前はオンプレミス型が多かったのですが最近はクラウド型も数多く提供されています。社内にクライアントPCが何百とあるような企業を除けば、多くの企業は情報漏洩対策のログ管理にはクラウドサービスが最適です。
オンプレミス型とクラウド型
オンプレミス型とはシステムのハードウェアを利用者自身が自社内に設置して主体的に管理する運用形態です。クラウド型はハードウェア、ソフトウェアをネットワーク経由で利用者が端末とインターネット環境だけを用意し、システムの管理はベンダーに任せます。
それぞれのメリットデメリットは
オンプレミス型
メリット
- カスタマイズ性が高い
- 閉じたネットワーク環境で運用すればセキュリティは良い
デメリット
- コストが高い
- 機材調達に時間がかかる
- 障害対応をセルフでおこなう必要がある
- 災害時に影響を受けやすい
- 専門的な知識を持った担当者が必要
クラウド型
メリット
- コストが安い
- 調達に時間がかからない
- 障害対応をベンダーに任せられる
デメリット
- カスタマイズ性が低い
- インターネット経由なのでリスクがある
- オンライン環境でないと利用できない
コスト、セキュリティ、利便性と利点の多いクラウド型
クラウド型の最大のメリットはコスト面での導入のしやすさです。オンプレミス型の場合、クライアントPCが多いと逆転する事もありますが、導入の際に専用のサーバー等多くの設備が必要となり機材費用が発生します。機器が故障した場合、突発的な修理コストが必要です。
セキュリティー面でも専門的な知識を持った担当者以外の従業員が扱うと漏洩のリスクが高まってしまいます。クラウドサービスであればセキュリティーの知識を持ったプロと万全の設備で守られているので安心です。
クラウドサービスであれば離れた事業所、テレワークをしている従業員のログを取得したり、外出先からログのレポートを確認することができます。